応用原子科学部門の研究成果が論文発表されました。
応用原子科学部門の大山研司教授(応用理工学野)のグループによる共同研究論文が発表されました。
https://doi.org/10.1380/ejssnt.2025-014
希土類ホウ化RB6(R: 希土類)は、代表的強相関電子系CeB6、SmB6を含み、固体物理学の重要なテーマとして長期にわたり活発な研究が行われている系です。本研究では、放射光施設SPring-8(兵庫県)での蛍光X線ホログラフィー実験により、SmドープYbB6でのSm周りの原子配列を直接可視化することに成功し、その結果、Smの隣のYbイオンはSmドープによる価数変化により外側に押し出されていることを明らかにしました。この実験は世界で茨城大だけが実現してるJ-PARCでの中性子ホログラフィーでの結果と相補的な測定であり、放射光と中性子を使うことで、他の手法では観測できないドープ効果を明らかにすることができます。
