「試験研究炉の課題解決に向けたシンポジウム」のご案内

【開催趣旨】

茨城大学では原子力や粒子加速器を用いる科学技術の先駆的な地域にある好立地条件を活かして、原子科学分野の研究を進めております。これらの環境のもと、2006年にフロンティア応用原子科学研究センターが発足し、大強度陽子加速器施設J-PARCなどでの量子ビーム(中性子・放射光・ミュオン)による研究教育を実施してきました。さらに2016年には大学院理工学研究科量子線科学専攻が設置され、教育と連動した活動に発展してきました。しかし、近年では、世界情勢の緊迫化によるエネルギーのセキュリティの問題、これに端を発した世界的な脱炭素化の加速、AI産業の進展による電力需要の増大化等により、世界における原子力エネルギーの利用が急速に進展しつつあります。この様に原子力を取り巻く環境は大きく急展開しましたが、我が国では福島第1原子力発電所の事故の影響もあり、これらの未来を担える原子力人材が圧倒的に不足しています。このため、これらの課題解決の一翼を担う目的で、茨城大学ではフロンティア応用原子科学研究センターを発展的に改組し、2024年4月1日に原子科学研究教育センター(RECAS: Research and Education Center for Atomic Sciences)を設立し、原子力分野の人材育成と連動する研究も包含する原子科学研究に力を入れております。

今般、原子科学研究教育センターでは、原子力人材育成や原子科学研究への貢献を目指して、標記シンポジウムを開催することにしました。シンポジウムでは、韓国のベテラン研究員をお招きし、原子力開発低迷時に技術継承や人材育成を見据えて国外に進出した韓国の状況等について語って頂きます。また、カザフスタン、オーストラリア、インドネシアの研究員もお招きし、中性子ビーム研究、核融合材料の照射研究、医療用RIの製造研究に関する協力について意見交換を行って頂く予定です。

【開催日時】

 12/5(金)9:00-17:00

【開催方式・場所】

 オンライン併用の対面開催として開催します(言語は英語で通訳なし)。

  • 対面

・会場: 茨城大学 水戸駅南サテライト(茨城県水戸市桜川2-2-35 茨城県産業会館2階)

お車でお越しの際は、近くのコインパーキングをご利用下さい。

  • オンライン

 ZOOM方式 (会議ID、PWは参加申し込み者に通知します)

【参加費】

 無料

【対象者】

 原子力分野関係者、一般、メディアなど

【定員】

 対面参加:20名(会場スペースの制限のため先着予約順)

 オンライン参加:定員制限なし

【主催】

 茨城大学 原子科学研究教育センター

【プログラム】

セッション1 技術継承と人材育成など(5件予定)

セッション2 中性子科学研究(2件予定)

セッション3 核融合炉材料の照射試験(2件予定)

セッション4 医療用RIの製造(4件予定)

詳細は、以下プログラムを参照。

【参加申込】

以下のGoogle Formよりお申込みください。

短縮URL: https://forms.gle/gXt8U2o9sauGEybD6

期限: 11月17日(月)17:00

【問い合わせ先】

茨城大学 原子力科学研究教育センター

石塚 悦男

etsuo.ishitsuka.ie55@vc.ibaraki.ac.jp